FF14の二次創作置き場

更新履歴

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埋もれるからlog化しときます。  家族何度か書いてますが兄がいます自…

メモ,ネタバレ有り

#log

メモ,ネタバレ有り

ioで呟いたアンナ概念(今後書く予定もあるしSSにしてるやつもある)
埋もれるからlog化しときます。
 
家族
何度か書いてますが兄がいます
自機と60年以上再会出来なかったあまりクールに見せてますが心の中ではシスコンです
エーテル視が出来て弓より魔法が得意なのでスニーキングミッシションが得意
妹と再会するまではよく帝国の基地に忍び込んで知的好奇心を満たすために勝手に機械弄りしてました

しかし妹の記憶はイタズラ好きで里の女性全員と結婚するんだと口説きまくる狩りが得意なクソガキなので今の無駄に強くて人を突き放しながら無名の旅人だと人に対して壁を作る妹なんて知らない!誰だこんな子にしたのは兄は絶対許さないぞ!って怒って里に帰らず妹に黙ってエオルゼアで彼女の軌跡を調べています

里では今でも両親は健在だし兄もこの通り元気ですが自機は迷子にならず帰れる自信がないし神に絶望したので信仰深い里に帰っても合わせる顔がないって思ってます
兄は大好きです
 
トラウマ
という程じゃないけど自分の過去に繋がる要素には分かりやすいほど反応する
バレたら突き放されるだろうし下手したら殺そうと襲いかかってくる
それを反射的に勢い余って殺してしまってまた孤独になるんだって思ってる感じ
だからその前に消えて早く皆私のこと忘れて幸せに生きてほしいって心の中ではタイミング伺ってるよ

そういう意味では自分を見る目が恐怖に歪むところ見るのがトラウマなのかもしれないね
だから余計なものを見られたくないと無名の旅人だからって言う
これを言う時は大体自分に言い聞かせたい時

暁月過ぎた今はエオルゼアの人らの優しさのおかげで立ち直り、少しでも自分のことを知ってほしいと思うようになってるよ
仲間に過去を話しても「そりゃ強いわけだわ」って言われただけだったからね
今では星だと思ってる相手もいるしね

逆に言うと漆黒までは吐露は無いって事だけど救いは間違いなく存在するよ
人を突き返すことやってるもんって言い聞かせて周りの好感度上げ続けてたウサギは愚か:kawaiine:
だって人助けの方法は教えてもらってたけど人に関わらなすぎたから見捨てることは出来ないし嫌われる方法を知らないからね
 
初恋
命の恩人の30歳程度年上な侍のヒゲのおじさま
彼女の価値観は殆ど(一緒に旅した頃の)この人から出来ている
すべてを捨てて旅している人でしたが嫁や子供がいる相手だったので自機は告白はせず恩人も好意に気が付いてはいたのでお互い親しながらも壁を作っていました
刀以外にも色々な武器に長けていたので(エオルゼアの冒険者の性質に近い)彼女の弓や槍の修行もつけました
無駄に強い原因もこの人が原因です
生きていく上の知識もこの人直伝
グリダニアを目指すようになったのもこの人の提案だし無名の旅人はこの人の口癖でした
 
星芒祭
SSの次の年はシドがやり返すためにもらったビックリ箱を解析、小型改良化して自機に渡します
自機は人を驚かせるイタズラが好きですが驚かされる事に慣れていないので真顔になった後泣き出しましたかわいいね
 
蒼天の頃の自機(何でもできるに対して)
欲しい物ー作るか金積めばいいんでしょ
お相手ー故郷に帰れ(れ)ばお相手いるよ
友達ーいらん
騒げる相手ー友好蛮族と満たせてる

だから人の欲求を満たしてあげる事しか考えない
助けてとか欲しいとか言われたら先回りしちゃおうって思ってる
頼られるのって悪くないな…ってエオルゼアの英雄になっちゃった時に感じちゃったから
でも誰かのものになるというのは「何て?どうせ先に死ぬくせに」って思って自分の領域には入れたくないからふと思い付いた時に突き放すような動きを反射的にしてしまう

結局自分が先に死ぬという発想はなくて自分の前で失ってしまうのが怖いというのが自覚はしてないが憶測で感じ取ってるのでその辺りの恐怖を取り除かれないと諸々を自覚できないって感じ
実際蒼天でいろんな人が目の前で死んだ時にその考えがグワッと強くなる
だから死なずに空に道を作ってくれるシドに無意識に縋ってしまうんですね
縋ってしまう感情といや自分は全てを捨てた旅人として生きるんだという感情が事故ってバグる
 

今更自分が光に届くことはないが光が無いと迷子になるとすがり続ける子です
周りから見ると彼女が全てを照らす強く赤に輝く焔なんですけどね
彼女に近付いたら焼け焦がれるんですよ

考え自体は闇なんだけど周りから見たら本人なりの正義で動く光というのが好きなのでそういう要素があると思ってるんですよね
 
精神世界(自分の精神世界IDが作られたら?って話題)
多分過去追想方式で道中は鮮血の赤兎時代に自機を恐れて襲いかかってきた人達だよ
ボスはツクヨミ方式な優しかった人が責め立てる感じで(1ボスは兄、2ボスは命の恩人モチーフのモンスター)
ラスボスはゼノスみたいになった自分自身で倒したらある人が待ってくれてるよ
自機からしたら絶対見せたくないものオンパレードですね
表では笑顔で「ありがとう」って言ってるけど内心では特にアリゼーやアルフィノには見せなくなかったなあ!って終わってから悶絶してます

~1ボス
船の上。希望に向かう若き自機が見える。しかし座礁して暗転し、気が付いたら無人島。野生生物中心、1ボスは兄が何故ヴィエラの責務から逃げたと叱咤しモンスターの姿になる。【守り人エルファー・レフ・ジルダ】
1ボス後~2ボス
暗闇の中道を迷う再現。袋小路にはならず者やモンスター達が襲い掛かる。2ボスは弱い心を叱咤する命の恩人【龍殺しのリンドウ】
2ボス後~3ボス
在りし日のガレマール帝国。帝国兵が襲い掛かって来るので魔導城まで走ろう。城内、扉の前で3ボスはゼノスに会った事で心の中で生まれた自分がもし少年に逢わなかったらのif【鮮血の赤兎ガーネット】
3ボス中少年の声が、シドの声が響くことでPTにバフ、ボスにデバフがかかる
3ボス後にカットシーン。若い頃の自機の幻影が扉を開く。その先にいたのは何故かエメトセルク
な感じのものを何度かアウトプットするか悩んでたからそんな感じで
 
名前の由来
昔ノートした気がするけど命名規則知らなかったのでオリキャラの名前を流用してました
なのでそれを街の名にして森の名を最近決めましたね
アイスランドの人名一覧からいい感じの響きのものと赤か火が入っててほしいなーってエルダス族とかいう種族が生えました
 
言うかどうか(エロ本があったぞ)
普通に言いますね
ぱっと読んだ内容もデカい声で

シドはあまりにも自機がオープンすぎてもう慣れたらしい
多分悟り開いてるギャグ概念しか増えない原因
 
閉じ込め(えっちな服着ないと出ないと部屋にCP相手と閉じ込められた話題)
普通に目の前で着替えますね
恥じらいは無し

「すまないシド、あなたも着たいかもしれないけど私がちゃんと全て着てやるから安心したらいい」
「……着たくないから助かるが???」

「あまりにも普通に着るからつまらん、男も着ないとだめらしいよ、シド(嘘だけど)。着せてあげるからまず脱がせるね」
「そう言われるなら仕方がないんだが……自分で出来るから後ろ向くんだ」
「えっ」
「えっ」
 
以前話題になってた自機が助けを求めるという話と叡智な話を組み合わせたNPC自機なギャグ概念のプロット
依頼でカチコミかけたアジトで興奮剤を原液でぶっかけられてしまい凶暴化しそうになる自機が後片付けのためにサンクレッドに助けを求める
「昂る熱は戦闘で落ち着かせるから近付くな」と各所に飛んでモンスター狩りながら暴れ回るアンナの勘違いを鎮めるために作戦を練った結果、人里に降り立つ前にシド1人を生贄に捧げることで世界を救おうとする暁とガーロンド社員達のお話

#log

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移行作業が終わりました。というわけで本館は最低限の奴だけ一覧に残してあとはこっち…

メモ

メモ

20231226メモ
移行作業が終わりました。というわけで本館は最低限の奴だけ一覧に残してあとはこっちに置いて行こうと思います。
TOPの絵を下書き終わってからシドここに手が来るのおかしくない!?お前アンナより低身長だろ!?ってなりましたので踏み台に乗ってるかアンナが持ち上げてます。かわいいね。
あとがきこれからどうしようかな。メモに残すようにしようかな。でも更新履歴が埋まっちゃうなあと悩み

最近思ったんですけどサンホラのよだかの星の歌詞がとてもマルケズからのシドって感じがして染み渡りました。ありがとう陛下。

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注意蒼天3.0メインストーリー中の自機の心情を補完する即興SSです  …

蒼天,ネタバレ有り

#シド光♀ #即興SS

蒼天,ネタバレ有り

旅人は、取り戻せない
注意
蒼天3.0メインストーリー中の自機の心情を補完する即興SSです
 

―――英雄を乗せ、生まれ変わったエンタープライズは飛び立った。

 彼女はぼんやりと空を見つめていた。いつものような笑顔も見せず神妙な顔。それもそうか、俺たちはトールダン7世と最終決戦になるだろうアジス・ラーへ向かった。目論見通り防壁を越えることに成功したが帝国の飛空艇の猛攻を退けるためにシヴァ、氷の巫女と呼ばれたイゼルが散った。無事上陸を果たし仲間たちが飛空艇から降りる中、彼女はぼんやりとその場から動かず空を見上げていた。

「アンナ」
「別に悲しんでいるわけじゃないよ」
「何も言ってないんだが」
「……あらあら」

 アンナは俺の方に向き苦笑いしている。俺はそのまま彼女の横に立ち空を見上げた。
 淀み切った空は俺たちに何も教えてくれない。しばらく何も言わず立っていた。

「たくさん、人が死んでいるの」

 ポツリと呟く声はいつもより低い。

「私に優しくしてくれたヒトが真っ先に死んでいく」
「誰にだって限界はあるさ」
「ホー、超える力だって言ってるくせにこんなちっぽけなことも抗えないなんて。知らなかったわ」

 拳を握り締め、振り下ろしている。顔を見ると目を見開き一筋の涙が落ちた。

「やっぱり神様ってクソッタレ。ムーンブリダを、オルシュファンを、イゼルを返せ」

 ガン、ガンと飛空艇の外装に拳を振り下ろしている。俺は彼女のその痛めつけられている手を力いっぱい押さえた。

「悲しかったんだな」
「違う、本来あるべき場所から奪ったヤツを、私は、私は」

 目が見開かれ、空気がナニカに反応したのかどこか震えヒリヒリと痛む。彼女の手が熱い。明らかに様子がおかしい。「アンナ!」と俺は叫ぶ。彼女はビックリした顔で俺を見ている。

「俺は生きている。アルフィノも、ミンフィリアも、サンクレッドだってお前さんが救ったじゃないか。お前は全てに手を差し伸べる神になるつもりか!?」

 手の熱が収まった。そして彼女は俺の肩に頭を置く。そして「5分」とボソとつぶやいた。

「何もしないで。ただそこに立ってて、ください」
「あ、ああ」
「―――面識のない旅人を助けたって何も利益がないくせに、何で」

 彼女はボソボソとつぶやき始める。

「私に触らなければ死ななかった。私が現れなければ世界はそのままだった」
「アンナ」
「でも私がここにいないと世界は変わらなかった。私がいないと達成されなかった。私が手を伸ばして救えた人もいっぱいいた」
「そう、だな」
「ただの"旅人"に優しくする人たちが分からない。勝手にみんな死んでいく。どうして、どうして―――」
「アンナは悪くない。今だけ、な」

 そこから彼女は何も言わず震えていた。俺はただ彼女の肩を撫でることしかできなかった。

 それはザナラーンの教会でしか見なかった彼女の弱さだった―――



 5分後。彼女は顔を上げた。俺の耳元で「ごめんなさい」と囁いた後、目をこすりいつもの笑顔を見せた。

「もったいない」
「何か言った?」
「あ、ああ何でもない」
「私たちに悲しみながら人を弔う暇なんてないよ。……みんな待たせてる、行きましょ」

 途中から心配したのか戻ってきた仲間たちに見られていたが彼女は気が付いていなかったようだ。即しっしっと手で払うしぐさをしたら戻って行ったがバレないに越したことはない。

 彼女は強い。刀を握り締め全てを斬るために奔る。しかし心は絶望的に、脆い。それは多分1人旅で長年人と関わってこなかったからだろう。
 誰かが支えないと、そばにいないとすぐに崩れ去るのではないかと踵を返し歩き出した彼女の後ろ姿を見守る。

「もしお前が許すなら」

 俺が隣に立ってはいけないだろうか?

Wavebox
#シド光♀ #即興SS

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#シド光♀ - メインコンテンツ#季節イベント - シーズナルイベント関係#ギャ…

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#シド光♀ #季節イベント #ギャグ #即興SS #リンドウ関連 #エルファー関連 #謎メモ

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#シド光♀ - メインコンテンツ
#季節イベント - シーズナルイベント関係
#ギャグ - キャラ崩壊等ギャグ概念が入ってます
#即興SS - Misskeyioのチャンネルで出たお題を見てアウトプットしたもの中心
#リンドウ関連 - 自機の過去に出てくる命の恩人についてのお話に付くタグです
#エルファー関連 - 自機の兄が自機の過去を探る旅をしている時に付くタグです。基本自機出番なし。
#謎メモ - 自機視点のメインクエスト。実際にプレイしながら書いてるので不定期更新。

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「頭を撫でさせてほしい?」「ダメか?」 ふと思い付いたので『お願い』してみる事に…

漆黒

#シド光♀

漆黒

“頭を撫でる”sideC

「頭を撫でさせてほしい?」
「ダメか?」

 ふと思い付いたので『お願い』してみる事にする。アンナは頭、特に耳周辺が弱いので決して首から上は隙を見せない。正しく言うと座ってもらわないと頭頂部まで届かない。いや届くのだがどうせイジワルな彼女の事だ、背伸びをして邪魔をする未来が見えるのでこうやってお願いするのだ。
 ”無名の旅人”でありたい彼女を隣にいるよう告白したのはつい最近。彼女からの宿題である”最高の殺し文句”でボロボロに泣いた彼女がいまだに記憶に残っている。―――まあ付き合い始めても距離感やお互いの忙しさも相まって一切ぱっと見変わらない日々だったのだが。今日は約1ヶ月ぶりに「支社から頼まれていた資料を持ってきた」とガーロンド社に顔を出したので「休憩だ」と社員達に言い残し部屋に来てもらった。

「ボクが気が向いたら撫でてあげてるよね?」
「いや、それは嬉しいがそうではなくてな。お前の頭を撫でたいんだ」
「そんな年齢じゃないよ。キミの倍は生きてるボクを撫でて何かメリットはあるのかい? 報告書にまとめて提出してくれたら考えてあげるよ会長さま?」

 今日のはぐらかし方は少々偉そうだ。シャーレアンにでも行っていたのだろうか。まあ報告書作れは冗談だろうけどときどきは受けて立とうじゃないか。「じゃあ今すぐ書くから待ってろ」と言いながら机に向かい紙とペンを準備すると「冗談さ」と分捕られた。少しだけ困った顔をしているのが見ていて面白い。きちんと理由を言わないと納得しないようなのでもう少し押してみる。

「お前が俺を撫でたいと思うように、俺だってお前をゆっくり撫でて楽しみたいのさ」
「よく分かんない」
「というかお前だってこんな男を撫でて何が楽しいんだ。まさかと思うがお前にはいまだに俺があの頃の坊ちゃんにでも見えてるのか?」
「さあどうでしょう?」
「疑問で返すんじゃない」

 アンナは14の頃に故郷を飛び出して旅をしてきたヴィエラだ。自分よりも倍以上の年月を生き、旅を続けて来た。少年の頃にちょっとした縁で出会い、いろいろあって再会した。彼女の目にはそんな小さい頃の俺が映ってるかのように見る時もあるようでよく頭を撫でてくる。優しくて気持ちがいいのだがやられっぱなしというのもよくない。場所を考えずにやるので毎回プライドを砕かれそうになるのを耐え続けているのだ。少しくらいは負けだと言う彼女の可愛らしい所を見たいわけで。だから恥を忍んで今回お願いをしてみたのだ、と思った瞬間だった。俺は完全に油断していた。涼しい顔して抱き上げられ、ソファに腰掛ける。その細い腕に大の大人を運ぶどれだけ筋力あるのかといつも考える。というか俺は重い機材を運んだりする関係で体は普通の人より鍛えている。そして彼女が来るまで機材のメンテナンスしていたので工具の袋やら腰に下げていていつもよりも重たい。そのハズなのにあっさり抱き上げられるのは本当に彼女の人とは違う人生の歩み方に舌を巻く所がある。以前「俺を持ち上げるコツとかあるのか?」と聞くと「持ち上げるぞパワーをためる」と言われた。意味が分からない。
 考えているうちにも両足を広げて座った彼女は、慣れた手つきで俺を自らの太ももの上に足を乗せる形で座らせ、手を握る。そして彼女は少しだけ背中を丸め自らの後頭部に俺の手を押し当てた。

「その指耳に当てたらもぐから」
「ナニをだ!?」
「男性器に決まってるじゃないか。ほらボクの気が変わる前に体験したまえ。全然楽しくないからさ」

 彼女には恥じらいという概念はあまり存在しない。育ちの違いか分からないが下ネタも直接的にデカい声で言うからこっちが恥ずかしい。ネロを筆頭に男性社員達とゲラゲラと笑っている姿も度々目撃されている。とても豊かな性知識に対し実際の経験は俺が初めてなのは本当にチグハグなヒトである。
 閑話休題。彼女の気まぐれで許可をもらえたので早速撫でさせてもらおう。恐る恐る手を動かし彼女の髪の感触を味わう。きちんと毎日手入れされているだろうサラサラとした髪は心地が良かった。ふと彼女の顔を見ると目を閉じていた。俺が撫でようとする行為を邪魔したくないのだろう。この姿勢で邪魔なんてされたら正直すでに切れかかっている理性の糸が危ないので感謝する。次は頭頂部も触りたい。冗談とは分かっているがもがれたくないので耳に触らないように慎重に手を上げぽんとたたく。「ん……」と一瞬アンナの声が漏れる。気持ち少し笑顔になっているようだ。何が楽しくないから、だ。もの凄く楽しいじゃないか。しかし少し後ろに傾く耳に触らずに撫でろというのは今は無理な話だ。そう、今の状態だったらだ。

 ところで彼女が目を閉じているのは見つめ合う事に慣れていないからだ。彼女は『君が慣れてないからしょうがないから目をつぶってあげているんだ』と言っているがそれは間違いだ。彼女は意外とすぐに目を逸らす。いつだって平静を装っているが心臓が破裂するほど高鳴っているのを俺は知っている。俺はその彼女の柔らかな唇に唇を重ねてやった。
 彼女の目が見開かれる。そして「ちょっと!?」と言いながら離れようとしたので頭を押さえまた唇を奪う。何度も角度を変え、啄むようにそしてわざとらしくリップ音を立ててやると目をギュッと閉じ行為が終わるのを待っている。小さな声で俺の名前を呼びながら舌を差し出してきたので絡めてやるとくぐもった声が漏れる。こんな姿を知っている生者なんて俺以外にはいないだろう。いつの間にか指を絡ませ合い姿勢も両足の間に足を挟んでやりながら膝で立つ。一瞬だけ離れ顔を上げさせればこれで俺の方が高い位置から彼女を見ることができる。顎を固定し、再び口付けながら首の後ろを撫でるとふわりと香水の匂いが漂う。今日は―――フローラル系の匂いか。という事は大丈夫だな。

 満足したのでキスから解放してやると目をゆっくりと開き少々考え込むそぶりを見せる。そしてこう言った。

「シド、最初からこれ目的だったな?」
「そうだが?」

 ため息を吐かれた。そして彼女は両手を上げる。降参だと言いたいらしい。心の中でガッツポーズをする。珍しく俺の勝ちだと思ったのもつかの間。まだ仕事中なのでこれ以上は何もできないという生殺しをこれから数時間喰らう事になる。

 そうだよ結局今日も俺の負けさ。「もう撫でさせてあげないからねー」という満面の笑顔付きの言葉をもらいながら俺は見せしめのように仕事場に引きずられていくのだった―――

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「頭を撫でさせてほしい?」「ダメか?」 ビックリした。身長差的にシドはボクの頭上…

漆黒

#シド光♀

漆黒

“頭を撫でる”sideA

「頭を撫でさせてほしい?」
「ダメか?」

 ビックリした。身長差的にシドはボクの頭上までは届かないから許可を貰おうとしてるのだろう。律義な男だ。いつもちょっかいかける時もボクが少し屈んで顔を見るんだよね。しかし理解が出来ない。なぜボクが撫でるわけではなく彼がボクの頭を撫でたいのか。

「ボクが気が向いたら撫でてあげてるよね?」
「いや、それは嬉しいがそうではなくてな。お前の頭を撫でたいんだ」
「そんな年齢じゃないよ。キミの倍は生きてるボクを撫でて何かメリットはあるのかい? 報告書にまとめて提出してくれたら考えてあげるよ会長さま?」

 適当に返してやるとシドは溜息を吐き「じゃあ今すぐ書くから待ってろ」と紙とペンを持った。「冗談さ」と言いながらサッと取り上げる。冗談をすぐに真に受ける所も楽しい人だよね。暇にはならないから一期一会の旅人と一般人としてではなく時折こうやって隣で楽しく話をする人生を選んだ。
 エオルゼアに来てから楽しい時も辛い時も前に進む時もシド・ガーロンドという男がいた。いつもこの男が空に道を作り、私を敵の場所へ送り出してくれる。ボクはその期待に応え全て斬り捨てる。ボクは英雄と呼ばれているがそうじゃない。英雄であるボクを作り出したのはボクの隣にいる、ヒゲの似合うカッコイイボクの白く輝く星なのだ。―――まあ一番苦しかった時は会いたくても会えなかったけどね。

「お前が俺を撫でたいと思うように、俺だってお前をゆっくり撫でて楽しみたいのさ」
「よく分かんない」
「というかこんな男を撫でて何が楽しいんだ。まさかと思うがお前には未だに俺があの頃の坊ちゃんにでも見えてるのか?」
「さあどうでしょう?」

 疑問で返すなという指摘を躱しつつボクは彼を抱き上げソファに座る。「おいっ」とうわずった声が相変わらず面白い。そして彼の大きな手を取り、ボクの後頭部に置いてやる。

「その指耳に当てたらもぐから」
「ナニをだ!?」
「男性器に決まってるじゃないか。ほらボクの気が変わる前に体験したまえ。全然楽しくないからさ」

 あのなあと顔を赤くしながらボクの後頭部を優しく触れ、動かす。個人的にはやる事がなく退屈なので目を閉じて彼の手の感触を味わってやる事にした。少しだけくすぐったい。思えば自分は頭を撫でられるという経験はほぼ存在しなかった。まずは子供の頃に兄が褒めてくれた時だろうか。兄みたいに立派な番人になりたかったから褒められたら嬉しいに決まってた。あと熱にうなされていた時にボクが憧れた旅人がずっと撫でてくれてたっけ。とても強くて不器用だけど優しい人だったな。それ以降はあまり善い行いもしてこなかったし普通の人に会う旅をせずに年を取ってしまった。その結果、自分より年下の奴らに今更撫でられてもどうも思わないカワイソウなウサギのできあがり。そんな紅い獣を今髪を梳くように撫でる男はあの夜怖がらずに手を差し伸べてくれたのだ。だから今回は特別だ、成長した少年に優しくして何が悪い。
 では次に過去を思い浮かべながら今の彼の顔でも想像してみようか。反応を見るために目を開けてもいいのだがイマイチ見つめあうのはボクではなく『この男が』慣れていないので。おや、少し触る場所が変わったな。耳には当てないよう慎重に頭頂部に手を移動させ、ぽんぽん叩いている。多分結構緊張した顔してるんだろうなあ。何度も裸まで見た奴が今更何を恥ずかしがるのか。そんなにもがれたくないのかちょっと笑みが止まらない。

 いや今自分が表情を変える必要なんてないだろう、変な誤解されたくない。少々恥ずかしくなってきたなと思った瞬間唇に柔らかい感触が。目を開けると彼の顔が目の前にあり、「ちょっと」と言いながら離れようとすると頭を押さえつけられ再び唇を重ねる。何度も角度を変え、啄まれる。何だか妙な気持になったのでギュッとまた目を閉じてしまった。ボクと会うまで整備していたのだろう、機械の油のにおいが漂う。普段軽々しく抱き上げたりしてるけどガッシリと大きく鍛えられた体。同族の異性では絶対に見かけない見た目はああそうだよ凄い好みさ。数分後満足したのか離れてくれた。目を開けるといつの間にか体勢を変え首に手を回し笑顔でボクを見る彼がいた。
 しかし今の状態はどういえばいいのか―――スイッチというものはいつ入るか分からないというのが正しいか。色々考え込んでしまうがこれだけは分かる。

「シド、最初からこれ目的だったな?」
「そうだが?」

 やられた。こればかりは予想できなかったボクが悪い。両手を上げ負けを受け入れた。
 二度と撫でさせてやるもんか。

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注意次元の狭間オメガでの検証終了後の話。先に好奇心は旅人を起こすを読んでね。シド…

紅蓮,ネタバレ有り

#シド光♀ #ネロ #ギャグ

紅蓮,ネタバレ有り

旅人と約束
注意
次元の狭間オメガでの検証終了後の話。先に好奇心は旅人を起こすを読んでね。シド少年時代捏造。
 

―――アルファと共に歩く。途中でぐわんと世界が回る。そりゃ2回連続で斬り払ったのだ、流石に慣れないことをするべきではなかった。アルファが駆け寄って来る。「大丈夫」とポツリと呟きその場に座り込み、項垂れる。クエッと泣き出しそうな声が聞こえた。目の前が真っ暗になりながら『あとは任せろ』という声に安心し、目を閉じた。

「"私"は大丈夫だよ、アルファ」

 ニコリと笑い、奇妙なチョコボの頭を撫でた。クエッとぴょんぴょん跳ねる。ハイタッチしてやり、その後野戦病院へと歩みを進めて行った。



 オメガとの検証が終わった―――アルファを引き連れてやってきた英雄の報告に野戦病院にて傷を癒すネロはほっと一息ついた。いや、既に聞いてはいたのだが当事者からの報告を受けて初めて作戦は終了となる。自分が最後まで関われないことが悔しいのだが既に少々オメガという玩具に飽きていたのでよしとする。

「キミがいなければオメガジャマーは完成できなかった。"ボク"も身体張ってたんだけどねえ」
「詳しい話は聞かねェからな。ってなンだそれ」

 どこか顔色が悪い気がするアンナはネロの手に粉の入った袋を握らせる。どうやらゼノスに大怪我を負わされた際に『無理をするため』送ってもらった薬だという。水も渡され飲むように急かされた。水と一緒に苦い薬草の味が喉に流れ込む。むせそうになるがなんとか踏みとどまった。

「まっず……」
「良薬は口に苦し。傷の治りも多少早くなる。痛みもしばらくは感じなくなるし走れるようになると思う。あと2つあげる。それだけあったら完治する」
「やべェの飲ませやがったな!?」
「大丈夫"ボク"が証明する。約束したでしょ? 逃走のお手伝いするって」

 ネロは「そンな事も言ってたな……」と目元に手を当て虚空を見上げる。目の前の女の過去を看破した時にそんな事も言ってたような気がする。ふとぼんやりと寝台で寝転びながらシドの話と記憶に残っている彼女に対する『報告書』の一部を思い出した際に出て来た疑問を彼女に投げかける。

「ガーロンドの所に顔を出すのは約束をしたからなのか?」
「アー……シドから聞いた?」
「アンタは20年程前にもガレマールに来たンだろ? そこでガーロンドに会っていつか大空を案内するって約束したって言われたらしいじゃねェか」
「んー微妙に違う。ケケッその辺りはやっぱり曖昧かぁ。やっぱりまだまだだね」

 それでいい、とアンナは苦笑しながら呟いていた。どうやら肝心な部分をシドは覚えていないようだった。「本当の所はどうだったンだ?」と聞くと笑顔で答える。

「詳しいことはシドに流出したら困るから言えないけどまあ約束があるのは本当。思い出す前にとんずらするつもり」
「はあ? 明らかにガーロンドはアンタの事」
「何のこと? "ボク"は旅人だからさ。各所から『お願い』されてるから想定外な程留まっているに過ぎない」

 ネロの言葉を切るように口癖である旅人だからと言う。しかももう本来の口調を隠しもしていない。正直ジェシーからシドのためにも目の前にいる女らしきものについて調べるよう頼まれてはいるものの、かつて目の敵にしていた男の恋路など興味はなかった。しかし相手のクセが強すぎるし人の気持ちを踏みにじろうとしているのはあまり聞いていていいものとは思えなかった。捨てる気なのか、そう問うと「いつか彼にとってアンナ・サリスが必要なくなるだけだよ」と子供に聞かせるような優しい声でネロに言い聞かせる。

「"ボク"はキミ達よりも少し長く生きてるから知ってるけど……ヒトというやつはすぐに過ぎ去ったものは忘れて行くんだ。それだけさ。少なくとも"この子"はそう思ってる。シドだって新しい人を見つければ、"ボク"のような旅人なんて忘れるよ。現に死んだことになった途端に君の口以外から【鮮血の赤兎】は聞かなくなった。滑稽だよねぇ。だからそう遠くない内に"この子"は世界を救ったのは暁の血盟が頑張ったことにする予定さ。かつての『光の戦士』のようにね」
「アァ確かにアンタの考えることは滑稽なンだよ」

 先日の会話も含め、見た所彼女の旅路が書かれた『報告書』の存在を知らないようだ。そういえば怪談になっていた事すら知らなかった人間だったことを思い出す。アンナはその言葉に対し何も言わないまま踵を返し「ルートに『パンくず』を置いておいた。誰にも見られずに街の外に出るポイントを見つけたからさ。この秘密を持って、"ボク"みたいに過去から逃げるゲームしようじゃないか」と言いながらきょとんとした顔で話を聞いていたアルファを片手で抱き上げ手を振りながら病室から出て行く直前にネロは声をかけた。

「もしあの時、ガキの頃のガーロンドがアンタを見つけなかったら今どうなったと思う」
「何も対処がなかったら……ゼノスとエオルゼアを蹂躙してたかな。いやソルが死んだ地点でガレマールから出て行ってるだろうから未だにどの国からもリスキーモブ扱いだったかもね。まーそんなことさせないようにしてたけど」
「じゃあアイツが世界を救った英雄サマを作り出した存在ってやつか」
「イヒヒッ、かもしれないねぇ。じゃ、ナイスバケーション」

 暗闇に消えて行ったアンナを見送ったネロは痛みの消えた身体を起こしながら服に手を伸ばす。
 脳裏に焼き付いたのは一瞬見せた彼女の優しいが少し震えた声。彼女の仕草で察してしまった。過去に交わした約束とやらを。再会できたら守ってやるよとかそういうことを軽率に言っているのだろう。

 そしてシドは現在覚えていないが性別不明の人と約束交わしていたことを思い出し、再会出来ました分かった時、しかもそれが信頼している女性でしたしかも逃げる予定ですって分かったらどうなるだろうか。今の時点でも『分かりやすすぎる』彼の事だろう確実に脳に不具合を起こす。

「面白れェからしばらくほっとくか」

 手荷物をまとめ外に出る。近くにいた社員を捕まえ「休養に入る」とだけ口にした後、ふと野戦病院の裏へ出ると確かに『目印』が置いてある。それを気配を消し拾いながら進むと誰にも会うことなく街の外へ向かう道が見えた。「あの女本当に約束だけは守るンだな」と呟きながら歩みを進める。
 数刻後、大騒ぎする声が聞こえて来たので早々に逃げ出してしまおうと駆け出した。彼女の言う通り確かに薬の効果が出ているようだ。またエオルゼア潜入時代に作った隠れ家に置いている計器で薬の解析でもしようかとポケットの中に入れてある粉薬を撫でる。
 ふとラールガーズリーチ入口を見下ろすと、シドらがアルファと小さなミニオンの旅を送り出していた。
 ニヤリと笑っているとアンナと目が合った。小さく手を振っている。

「マジかよこわ」

 ネロは苦笑して見せ、シド達に悟られない内に走り去った。



「今すぐネロを探せッ!!!!」

 この声に"ボク"は笑いを耐えるのに必死だった。どうやらちゃんと脱出できているようで。シドには悪いがこれは約束だったので。約束は守れ、それも恩人フウガからの教えだ。それがいくら敵や味方が不利になる行為でも約束だけは守ろうと自分を戒めている。

 そんな中私たちは旅立つ決心をしたアルファを見送る。ふと気配を感じたので見上げるとネロもアルファを見送っていたようだ。バレるぞ、と笑顔で手を振ってやるとなんか口元が引きつっている。そそくさと去って行くのを見送った。

「そういえば」

 ジェシーの声が聞こえる。

「アンナさんさっきアルファと散歩に行ってた時野戦病院の方に行ってたって目撃情報有りましたけど」
「おっとアルフィノに呼ばれてるから帰る」
「何だと? おいアンナ? ちょっと待て!!」

 悟られる前に退散しよう。そうしよう。チョコボを呼び街の外へ走り出した。

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#シド光♀ #ネロ #ギャグ

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