FF14の二次創作置き場

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No.99

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注意漆黒以降の自機が子供化したギャグ概念。ネロ+光♀(シド光♀前提)その1、その…

漆黒,ネタバレ有り

#ギャグ

漆黒,ネタバレ有り

旅人は子供になりすごす-3-
注意
漆黒以降の自機が子供化したギャグ概念。ネロ+光♀(シド光♀前提)
その1その2から読んでね。
 
「ア? 何か来たな」
「えーどうしたんだろ。ジェシーかな。取ってみたら?」
「はー折角休みくれたのになァもう撤回かよ。何か不具合でもあったか? ッたくブラックすぎて困るぜ」

 イシュガルドに向かう途中、リンクパールが鳴った。何だと思いながら取ると叫び声。

「うっせェないちいち叫ぶな」
『もう一度聞く。今どこにいるんだ。家か? いやジェット音が聞こえた。何に乗ってる?』
「ハァ? 休みだし何してても関係ねェだろプライベートに介入するブラック企業かよ。あ、おぼっちゃんの所に天才のオレ様がいないと解決できない案件でも来たのかナァ?」
「シド?」

 アンナは怪訝な目で通信中のネロを見ている。肩をすくめて見せると苦笑が返って来た。

『お前昨日アンナはサプライズ仕込みで引き籠ってると言ってたよな?』
「……アー。アレは本人がそう言えつったからそのまンま言ったンだぜ? もういいか?」
『あのイタズラ好きと何を企んでいる』
「さあな。数日中にでもお仲間の前に現れるンじゃね」
「あーバレたか」
『分かってる範囲で最後に会ったのはお前だから聞いてるんだ! 本当の所アンナはどうなってた』
「ゆるしてくれるだろうか」
「ンじゃ、許せすまねェな『グッドトリップ』」

 待て話は終わってないぞという声を聞き流しながら隣でボソリと言われた言葉を元に喋り切断してやる。そして耳からリンクパールを外しポケットにしまった。

「さてどうする?」
「いや普通に予定通りバケーションで。最悪なバレ方してるっぽいし。今更帰ってもガチ切れの人たちにひっ捕らえられるだけ。じゃ、ボクもちょっと連絡」

 そう言いながらアンナはリンクパールを手に取ってリンクシェルを開いた。

「あ、もしもし」



「ごめんなさいちょっと連絡が来たみたい。外に出るわね」
「おや私もサンクレッドから報告が来たようで」

 退室するヤ・シュトラとウリエンジェを尻目にシドは震えていた。

「あの、シド? ネロは何と」
「……グッドトリップ」
「え?」
「ネロを探すぞ。絶対アンナの居場所知ってるどころか何らかの共犯の可能性が高いな」
「変なネタが飛び出す地点で絶対連れてるわね……」

 シドは社員たちに叫ぶようにネロ探索を命令している。相当怒っているようだ、アルフィノはシド、落ち着こうかと宥めた。すると報告が終わったのかウリエンジェが戻って来た。

「あの皆さん、落ち着いて聞いてください。サンクレッドに錬金術師ギルドへ詳細を聞いてもらいに行きました」
「ホー早いじゃないか。ちなみに何と?」
「……錬金薬の効果は子供化。試作品ということで効果は微弱なものでしたが一瓶分たっぷり浴びているそうです。『ツテがある』と言い一度街に出て、数時間後に『パパ』と呼ばれる背の高い男と一緒に訪れ荷物を持ち去った、とのこと。帽子を被っていたので顔こそ詳しく見えませんでしたが、相当信用していた様子だったので暁の代理人かと思いそのまま送り出したそうです」

 シド、グ・ラハ、アリゼー、そしてエルファーは目を見開き固まる。

「予想はついているかもしれませんが―――特徴は背がひょろりと高い金髪の男性だそうです」
「ネ」

 4人は叫ぶ。

『ネロ!!!!!!』



「あー今めっちゃ怒った声聞こえた。うん、明日蒼天街にいる。相当ダメそうだったらさりげなく誘導してくれたら。ごめん、じゃ」

 アンナはリンクパールを耳から外す。ネロは横で「誰にかけたンだ?」と聞くと「まあ協力者に」と答えた。

「キミの名前を叫ぶ3、4人分の怒号が聞こえた。念のためにもう1人事情説明しててよかった」
「俺の所じゃなくてソイツに頼ればよかったンじゃねェの」
「ちょっと信用するには、うん。……暁経由でバレた。錬金術師ギルドから使いが来たって」

 もっとしっかり口止めしておけばよかったねえと言いながら寒い空を飛ぶ。



「あ、アンナが子供に!?」
「嘘、確かにサプライズって間違ってないわ。でもちょっとスケール違いすぎるんだけど!」
「我が妹が……ネロあの野郎……うらやましい……」

 グ・ラハとアリゼーは顔を赤くしながら慌て、エルファーはニヤけている。対してシドは顔が青い。ウリエンジェが大丈夫ですかと聞くとその場に崩れ込む。

「俺じゃなくて、ネロを頼ったのかアンナ……」

 戻って来たヤ・シュトラはそんな凄惨な風景を目の当たりにする。眉をひそめ「言いたくなかった理由が痛いほど分かったわ」と誰にも聞こえないよう呟いた。
 アンナが連絡していた相手はヤ・シュトラ。昨日昼、突然やはり暁に一切言わず隠し通すのは無理だと判断したのだと、リンクパール通信が鳴った。最初こそビックリしたものの、安全な場所にいるからしばらく籠る、5日経っても戻らなかったら石の家に顔を出すと約束させる。どうやら現れたくない原因は『グ・ラハやアリゼー、シドが怖い。ってことで時間稼ぎする』とのことなので何も言えず本日を迎えた。そんなに心配しなくても、と思っていたのだがまさかここまで面倒な人間の集まりになるとは予想外だとため息を吐く。
 シドは震えている。ジェシーは「だ、大丈夫ですか? 会長」と声をかけると勢いよく顔を上げた。

「少し、コーヒーを、飲んでくる」

 ふらふらと歩き去って行った。だいぶショックだったらしい、ヤ・シュトラは「重症ね」と再びため息を吐いた。

 自室に戻り、"発信機"を確認すると未だに光はない。推測になるが、身体が命の恩人に出会う前まで子供化したことで計測するための基準点がバグってしまったのだろう。余裕があり、毎日これを確認できていればネロの嘘に即気が付いたはずだ。多忙な所をものの見事に逆手に取られてしまった。どちらが提案したのかは分からない。ただあの"誘拐犯"と"イタズラっ子"を絶対に許すわけにはいかない、そう思いながらケトルで湯を沸かす。



 数時間後、イシュガルドにて整備を担当していた社員から連絡が来る。クルーズチェイサーから降りた見覚えのある背格好の男がヴィエラの少女を抱えて歩いていたという目撃情報だ。

「ああ蒼天街か。ここから近くて職人が集まる場所だし日帰り旅行感覚で見に行く可能性は確かにあるな」
「抱えて歩いてるとはこりゃまた優雅なものだな。完全にこっちにバレないと踏んでる」
「どうする? 早速回収しに行く?」
「まあ待て若者らよ。明日ゆっくり行けばいいじゃないか」

 エルファーは飛び出そうとする人間たちを止める。ヤ・シュトラも「私もそう思うわ」と笑った。

「逃げ足だけは速い奴らだ。じっくり捕獲装置を準備して行けばいい。イシュガルドにいるのがバレるバレないじゃない。―――2人は1日のんびり楽しみたい所だったが予定外に早く自らの状況がバレてしまった。なら開き直ってナイスバケーション続行とそのまま前日入りしたのかと思われる」
「最後の晩餐というものを楽しんでもらったらいいだろう。アンナも含めてな」

 冷静じゃないのは大人たちだった。やっぱりシドに文面だけでも送っておいた方がよかったのではとヤ・シュトラは外に出る。

「ねえアンナ、明日彼らが蒼天街に出没するみたいだからちゃんと反省文考えておくこと。特にすごくショックを受けて頭壊れてるシド相手よ?」

 と、手短にリンクパール通信を送っておく。顔を出したエルファーが声をかけた。

「我が妹に連絡したのかな?」
「あら、そうよ。何故貴方がここにいるかは聞かないけど―――伝言でも送る?」
「構わない。……朝にネロが『12歳ごろのアンナがどんな感じだったか』と聞いててな。それを思い出してから先程の若者らの反応で察したよ。あそこまでムキになる子たちはかつて集落にいなかったから恥ずかしいのかな? だからネロに頼ったかと思ったわけだ。妹からしたらあの男が一番複雑な感情が絡まない大人で厄介な会長クンを逐一監視できる相手だろう?」
「正解よ流石実の兄なだけあるわね」

 扉を閉じ、空を見上げていた。「しかし僕に一言なかったのが許せないな。もっと証拠隠滅できるよう立ち回ってやったのに。だからさっき煽ってやったのさ」とため息を吐き、腕組みをする。

「会長クンに声をかけなかったのは仕事の忙しさを加味してのことだろう? 実際昨日まで仮眠数時間で働き詰めだったしな」
「あと衛兵に連れて行かれるところを見たくないって言ってたわね」
「はっはっは。妹は優しいなあ」

 お堅い鈍感クンや若者たちには絶対に察せられない優しさだけどなと酷く落ち込むシドを思い返す。アンナもネロももっと人を信用してくれてもいいのにと顔を見合わせ笑顔を見せた。



「明日皆も蒼天街に来るって。皆で遊ぼう」
「はーコワイコワイ」

 イシュガルドの宿で髪を乾かしてやりながら引きつった笑みを見せてしまう。アンナはすっかりドライヤーを気に入ったようだ。最初こそ少々嫌がる顔をしていたがこれからは習慣付けるようになるだろう。この垂れ下がる耳を見られるのも最後だろうと思うと少し名残惜しいがそこは別に構わない。

「どういう顔して会えばいいのか。皆の反応が予想不可能。すごい態度してたら逃げそう」
「逃げてもいいンじゃねェか? 1回その素振りを見せたら反省すンだろ」

 目を丸くしてこちらの顔を見る。肩をすくめてやると笑顔を見せた。

「ちゃんとイヤなものはイヤと言わないと分かンねェだろ特にガーロンド」
「ん、そうだね。あ! そうだ」

 どうした? と聞くとアンナは満面の笑顔で"お願い"をしやがった。

「12歳って確か魔導院に入った頃だよね? シドとの出会いとかどんな喧嘩してたか教えてよ」
「思い出したくもねェ思い出なンだが?」
「じゃあ戻ってから超える力で見て拡散する。勿論シド目線も確認してからね」
「……話してやるからヤメロ。多方面に迷惑かけンな」

 それから子守歌がてら過去の話を嫌々としてやると笑顔を見せいつの間にか眠っていた。精神的に大人でも肉体は子供に引っ張られてンなと身体に触れるとひんやりと冷たい。「うわ冷てェ」とつい口に出してしまう。そういえばアパートでは冷房いらずだと思っていたがここはイシュガルドだ。薪をくべ、再び寝そべった。



 4日目。実質奇妙な同居生活最終日だ。
 目が覚めるとアンナはすでに起床し、着替えも終わっていた。珍しく少女っぽい服を着ている。ファットキャットのフードが付いたパーカーはこれから怒りに来る奴らにはよく効くだろう。

「ああネロサンおはよう」
「……おう。こりゃ馬子にも衣裳だな」
「一言余計」

 朝食を済ませ、適当に蒼天街歩き回ろうと話をする。アンナも少々気分は沈んでいるようで。そんなに会いたくないのかと聞いてやると「いやただただ面倒」と言うので笑ってしまった。仮にも仲間相手だろうに、聞いたら何人か崩れ落ちそうだと肩をすくめる。

 しかし蒼天街に入ってしまうとテンションは上がるもので。あの受付から復興用素材が採取できる島に行ける。定期的にピアノの演奏会があるんだと聞いた。素材や製作品の納品所や試しにくじ引き券の余りをもらい引いてみたりと一通りの体験を見せてもらった。
 現在は一角でアンナを抱き上げ一息ついている。タバコを咥えライターで火を点けようと思ったがポケットをまさぐっても出て来ない。ため息を吐いていると「そこでじっとしてて」と言われる。止まると「バァン」とタバコの先に指を近づけ火花が散り火が灯された。

「エーテルって便利だな」
「でしょー」
「それガーロンドにもやってンのか?」
「え? シドタバコ吸うの?」
「……アーそういやあいつ修羅場中にストレス溜まった時しか吸わねェわ。あとそもそもアレは電子タバコか」

 じゃあ一生見ることはねェなと言ってやるとへーと景色を眺めていた。相変わらず人に興味持たないなコイツと思い肩をすくめる。直後こちらへ走る気配を感じた。遂に来たか、と思いながら両手を上げる。

「タバコ終わるまでは待ってくれねェか」
「ネロ! お前……お前!!」
「休みをもらったのは俺だけだろ? お仕事はどうしたンだガーロンドォ?」

 うるせェなあと思いながら振り返ると暁のメンバーの一部とシドがいる。エルファーはいないようだ。それもそうか、アンナには公然の秘密にしているのだ、来るはずがない。

「ちょっと、アンナはどこかしら!?」
「ネロ、今ならまだ間に合う。投降するんだ」
「おいおい俺はお前らと違って何もやらないぜ? 一緒にすンなよ」

 一晩の間に彼らの中でどういう話になったのだろうか、ため息を吐き吸殻を踏みつぶす。

「おいメスバブーン」
「やだ」

 小さい声で嫌と言うが無視し首根っこを掴んで今の彼らを見せてやる。すると明るい顔をするもの、顔を赤くするもの、驚いているもの、そして泣きそうにしているシドの姿。アンナはしばらく彼らを無言で眺めるとファットキャットのフードを深く被りこう言いやがった。

「パパ、あの"お・じ・さ・ん"たち怖い」
「ア?」
「は?」
「え?」
「はいせーの」

 やりやがった、ため息を吐いた。強調までして重点的にシドを怒らせようとしている。これは交渉決裂ということだろう、2人でポケットに入れていた袋を取り出し、割った。
―――彼らの表情を確認する前に一面に煙幕がまき散らされる。「ネロサン、行こ」という声が聞こえたのでもうがむしゃらになって走り出した。一種のヤケクソになったアンナのキャハハと笑う声が響く。まあネロも笑うことしかできないのだが。大爆笑しながら逃げてやった。
 この煙幕は宿を出る前に説明を使用方法の確認の共有として聞いている。錬金術師ギルドでは煙幕のような幻影を出すものを作っていたらしい。人体に影響なし、短時間で消えるため屋内で使っても空気の入れ替えの必要もなく汚れない。そうつまり怒られないと輝く目で言っていた。やる地点で怒られるんだよなあでも面白ェと思っているので人のことは言えないが。

 多勢に無勢という言葉がよく似合う。シドが用意していた複数の捕獲装置でアンナごと捕獲された。数で追い詰めて来たガーロンド社の人間と違い、実力ありの少数精鋭な暁の血盟から逃げ去ることは流石に無理だと悟る。2、3発はネロ自身の運動神経とアンナの機転で避けられたがそれ以上は耐え切れなかった。シドの顔を見やると先程の泣きそうな表情から一転し、超怒っている。アンナはそれでいいと満足そうな顔で言っていてもうわけが分からない。代わる代わるの説教の時間かと思いきやヤ・シュトラが止める。向こうははっとした顔で一呼吸置き、口を開いた。

「ごめんなさい、アンナの気持ち考えなくて」
「お、俺もかわいいなって思って興奮してしまった。怖がらせたようで本当に申し訳ない」

 アリゼーとグ・ラハはあっさりと謝ったがシドはジトッとした目で睨み何も言わない。アンナは反省文、読むかぁと小さな声で呟く。

「ごめん、シド。5日目になっても姿が大人に戻ってなかったら皆の前に現れる予定ではあったよ」

 顔を見やると目を丸くしている。アンナはそのまま言葉を続けた。

「あまり人に心配させたくなかった。その辺り放任主義なネロサンが一番頼れるって私が判断しただけ。ネロサン悪くない。怒るなら私を怒って」
「む……」
「それにこーんなかわいい見知らぬ美少女をデレデレしながら連れ歩いて衛兵に不審者として連れて行かれるおじさんを見たくなかったし」

 耐え切れず笑いを漏らしてしまった。周りも笑いを堪えているようだ。シドは「そ、そんなことにはならん」と言っている。「ほらシド、もう逃げないから」と網の中でモゾモゾと動いている。大人しく言う通り網を切り、アンナは伸びをしながら立ち上がりシドの手を握った。一瞬目が点になった後笑顔を見せている。何も言わず手を振りほどきながら足を踏みヤ・シュトラの方へ向いた。

「あ、ヤ・シュトラありがと」
「ええ何とかなってよかったわ。やっぱり身長と声のトーン以外はそんなに変わらないわね」
「内面まで子供になれる薬は時間を戻すレベルだね。そんなの誰だって欲しがる」

 落ち込むアリゼーとグ・ラハの所に小走りで向かい、笑顔を見せている。

「ほらもう怒ってないし怖くないから」
「アンナぁ」
「ごめんなぁ」
「アルフィノも一緒に遊ぼ」
「ああ、私も蒼天街はゆっくり見てみたかったんだ」

 これで奇妙な日々も終わりだ。こっそり引き上げようとするとシドに引き留められる。

「ア?」
「聞きたいことがあるんだが」
「なンだよ」
「何もしてないよな?」

 ガキでバブーンにゃ興味ねェお前と一緒にすンな! と一蹴してやる。シドは目を丸くしてから「俺だって子供に何かするような趣味はないぞ失礼だな!?」と口を開く。
 その時悲鳴のようなアリゼーの言葉が聞こえた。

「え! あなたネロと一緒のベッドで普通に寝てたの!?」
「床痛いし普通にスペースあるからいいじゃない」
「いやいやそれは流石にシドが怒るだろ」
「シドは優しいから怒らない。……冷房いらずで便利って。起きる時大体抱き枕状態で抜けて朝の日課こなすの大変だったけど」
「……ネロ?」

 何も言わず走り出す。シドは必死の形相で「お前他に何もやってないだろうな!?」と言いながら追いかけまわしている。そう、アンナはこちらから秘密にしておけと言わない限り絶対に全て喋るオープンな女だ。完全に油断していた。やっぱりあのバブーンなんて大嫌いだと顔をしかめ「メスバブーンテメェ覚えとけよ!?」と叫んだ。

その2へ戻る // その4へ続く。


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